インターネットにおいて、「役に立つコンテンツ」とは、どのような種類に分類出来るのでしょうか?
基本的には「文章」で成り立つものですから、「文章表現によって実現される」ものがほとんどだろうと思います。
例えば、「分からない人に教える系」が最もポピュラーな内容でしょう。
もちろん、系統の中からも細かく枝分かれしていくものですから、「一言で言い表せるものではない」というのが結論なのですが。
様々な系統
「悩みを解決すること」を目的とすれば、どんなことでもコンテンツになってしまうので、「あまりに大きなサービス」や「SNS」、「通販サイト」や「企業サイト」は除外してあります(「Amazon」や「YouTube」など)。
なるべく「個人で出来る範囲」であることを前提にして、次のように大雑把にまとめてみました。
- 「教える」系
- 「エンタメ」系
- 「雑学」系
- 「コミュニティ」系
- 「出会い」系
- 「まとめ」系
- 「ネタバレ」系
- 「クリエイティブ」系
- 「自己主張」系
- 「ニュース」系
(※「エロ」系も紹介しようがないのでしぶしぶ除外)
「教える」系
最も需要が高いと思われるのが、この系統。
分からないからこそ、わざわざ「Google等で検索」をするし、何らかの「不満を解決できる」からこそ、インターネットを利用する人が多いわけですよね。
例えば、「筋トレの仕方」とか、「英語の勉強の仕方」、「○○町の××という店の評判」とか、「△△へ行くのに必要な物リスト」とか、とにかく「自分が知らない情報」を求める人がいて、その人たちの「疑問や不満」に対して「明確なアンサー」を出すからこそ、「役に立つコンテンツ」と言えるのでしょう。
ちなみに僕が最近検索したワードは、「金曜ロードショー ピクセル」でした。
この間、地上波初放送があったので楽しみにしていたのですが、土曜日の昼間になって、いざレコーダーを検索しても「見当たらない」ということがありまして。
「あれ?放送はまだだったかな?」なんて思いつつ、検索をかけてみたわけです。
したら、「地上波初放送は何月何日だよ」って情報がしっかり載っていて、「ありがたいなぁ」と思うと同時に、「やっぱり放送されてんじゃん」という結果が残りまして。
あとで家族に聞いてみると、「ごめん。見ないと思って消した」と言われて、そりゃもう意気消沈マンでしたね。
まぁ僕の話はともかく、ターゲットの選び方は千差万別であり、それは正しく「人それぞれ」の悩みや価値観があるからに他なりません。
やはり「最も需要が高い」と言えるのが、この系統のコンテンツなのではないでしょうか(それだけに競争も激しい)。
需要があるところに供給するのが、やはりベターということでしょう。
「エンタメ」系
特にお悩みを解決するわけじゃないけど、「暇つぶし」の為のコンテンツを提供してくれるのが、この系統。
なんだか「暇つぶしの為のコンテンツ」と表現すると、すごく「簡単」で、「やわ」な印象を与えかねませんが、僕としてはこの系統に特化したブログなりコンテンツを作れる人は「神様」だと思いますね。
なぜならば、お役立ち系は「自分がまず調べれば」作る事が出来るけど、エンタメ系は「調べても作れない」から。
いや、お役立ち系のコンテンツだって、単にネットで検索して片手間で作るようないわゆる「こたつ記事」は、もはや価値を失くしているのでしょうけど、それでもやはり「作ることは出来る」んですよ。
「勤勉さ」があれば何とか対抗出来うるのが、お役立ち系という感じ。
でも、「人を楽しませる」ことが本筋となるエンタメ系のブログというのは、「才能」のみを求められるのであって、「勤勉さ」はむしろマイナスに働きかねない。
もちろん、基礎的な文章力や表現力などは必要なんでしょうけど、「最低限が求められる」のは、どの系統も同じことです。
アーティストに必要なのは「社交性じゃなく表現力」。そんな感じでしょうか。
「雑学」系
エンタメ系と少しかぶるコンテンツ系統ですが、雑学系はさらに「暇つぶしに特化」していると言えるでしょう。
知らなくてもいいけど、知っていたら「明日の雑談のネタ」になるかもしれない。
まさに「王道の暇つぶし」系コンテンツと言えるのが、この系統ではないでしょうか。
このようなコンテンツを制作する人は、一体「どこからネタを集めてきているんだ」と思わざるを得ない程に、「大量」の、そして「マニアック」な情報をストックしています。
海外サイトからの転載もあるのでしょうけど、そういう意味では、「語学力」が大きなアドバンテージとなる系統と言えるのかもしれません。
「コミュニティ」系
(※個人の域は超えてますね)
意外と掲示板サービスを利用している人って多いんですよね。
「Twitter」や「Facebook」の台頭で忘れ去られてしまったのかと思いきや、「お悩み相談等の掲示板コンテンツ」は、まだまだ需要があるみたいです。
むしろ、SNSを実名で利用する人が増えていたり、下手をすると特定されてしまうリスクもあることから、「掲示板の匿名性と気軽さ」がここにきて増しているように思えます。
お悩み相談系の他にも、「職業系」や「旦那死ね系」など等、多少ニッチと思えるようなジャンルの掲示板も人気を博しているようですね。
ちなみに僕もたまにお悩み相談系の掲示板に、「回答者」として投稿したりしています。
悩みを相談したい人は「聞いてもらえて嬉しいし」、相談に乗ってあげたい人からしても「聞いてもらえて嬉しい」という、少しニュアンスは違いますが正しく「Win-Win」な関係が出来上がっている素晴らしいコンテンツの在り方ではないでしょうか。
「出会い」系
(※こちらも個人ではありません)
出会い系って最近は「マッチング」なんて表現をされているんですね。
言葉っておそろしいもので、「出会い系」という言葉が持っていた「アングラ感」や「卑猥さ」、「犯罪の匂い」みたいなのが一蹴されて、むしろちょっと「オシャレ」な雰囲気すら漂わせています。
この言葉を考えた人にこそ「MVP」を差し上げたい。そのような心情であります。
もちろん、「マッチングを求めている人」が沢山いるからこそ、このようなサービスの息は長いのでしょう。
人見知りの激しい僕にしたら、サイトで出会って、「本性の分からない人と遊ぶのは少し怖いような気もする」のですが、どうなんでしょうね。
「まとめ」系
ある意味最強のコンテンツがこれですよ。
だって、ここまでに上げてきたすべての系統を、「集めてくる」だけでいいんですから。
もちろん、やり始めたら奥が深いというか、「やってみないと分からない難しさ」は当然あるんでしょうけど、それでも「ゼロから生み出す」ことよりは、「遥かにマシ」だと思えるわけです。
この系統で気を付けたいのは「著作権」の問題。
何でもかんでも他のサイトから情報を引っ張ってきていると、ときに「怒られる」かもしれませんよね。
「情報を収集する」のにも、ある程度の「知識」や「センス」は求められます。
仮に「ただの一般人Aが集めたコンテンツ」と「ジョニー・デップが集めたコンテンツ」があるとすれば、もちろん後者の方に人気が集まるでしょう。
これはすなわち、「集めた人のセンス」が問われているのであって、「ジョニー・デップ」は「ジョニー・デップ」であることが、すでに「ハイセンス」なわけですから、当然注目度は高まるわけです。
「ネタバレ」系
他人のふんどしで相撲を取る、という意味ではこの系統も「まとめ系と似ている」のかもしれません。
しかし著作権を侵害するリスクは、「まとめ系以上」と言えるでしょう。
雑誌発売日の前の週からネタバレを掲載しているようなサイトは、すでに続々と閉鎖に追い込まれていますが、それでも粛々と「テキスト主体」で「慎ましく」運営する、「善良なるネタバレ系サイト」も存在しています。
そのようなサイトは、ネタバレすることが目的なのではなく、「ファン同士で共感したい」ということを目的としているからこそ、「ホワイト」と言えるのでしょう。
「クリエイティブ」系
ブログやホームページを作る際にお世話になる「素材サイト」などが、この系統に属します。
このようなサイトは、素材を提供することと同時に、製作者さん自身が「楽しんで創作している」雰囲気もあったりして、僕は結構好きなんですよね。
ちょっと前の時代なら、「明らかに有料でもおかしくねぇだろこのクオリティー」とびっくりするような高品質素材もあって、ある意味で「クリエイターさんも大変だなぁ」と思ったりもしています。
求められる「品質」は年々上昇していくものの、今や「無料」であることが当たり前になってしまい、「激しい競争の中で消耗してやいないか」と、心配な気持ちもあるわけです。
とか言いつつ、「がっつり利用させてもらっている」ので、やはり単純に「感謝の気持ち」が大きいんですけどね。
「自己主張」系
いわゆる「オピニオン」系のコンテンツ。
このようなコンテンツは、「何を言うか」より「誰が言ったか」が重視される系統で、「まだ何者でもないただの一般人A」が何を声高に叫んだところで、「特に意味のない」コンテンツとして埋もれてしまうことでしょう。
続けていれば何とかなる、というものでもないと僕は思っていて、何らかの「圧倒的な個性」がこのようなジャンルには求められるのだと思います。
はたまた、「趣味」に終始するか。
誰かの為にではなく、「自分の為」に作ることが出来るのも、一つの特徴であると言えるかもしれません。
「ニュース」系
業界の最新情報を伝える「新聞的」コンテンツ。
まさに「新聞がライバル」みたいなところもあると思うのですが、新聞が「フォローし切れていない」ところを掘り下げてみたり、そもそも「ニッチ過ぎて」誰も手を出していないところを掘り下げてみたりするなどして、オリジナリティを追求していくことが求められるでしょう。
このような系統の難しさは、何といっても「速報性で負けられない」点だと思うんですよね。
「需要の高い情報」に関しては、どれだけ競合がいようとも、やはり「土俵に上がらなくてはならない」わけですから、ある意味で「最も気合いの必要なコンテンツ」ではないでしょうか。
常に最新の情報をチェックして、古い情報は上書きして、「最新版の世界をインストール」した自分でい続けなければならないストイックさは、「とても真似出来ない」と思うほどです。
とはいえ、やっている本人は意外と楽しんでいるのかもしれませんね。
まとめ
細分化していけば、どこまでも突き詰めていくことが出来るのでしょうけど、「とりあえずこんなもんかなぁ」という系統をまとめてみました。
「個人で出来る範囲」を前提にしますとか言いながら、「個人じゃない」サイトばかり「参考リンク」してしまいましたが、当然需要のあるところには「企業が参入してくる」わけで、そんな中で「個人で戦っている人」って、「マジですげーな」と思わざるを得ないこと山のごとし。
むしろ「個人として戦える」可能性があるのが、「教える系」や「自己主張系」、「ニュース系」と言うことなのかもしれませんが、もちろん「生半可なもんじゃねぇ……」と、いうことです。
ところで、自分がどの位置に存在するのかというと、さりげなく参考リンク貼りましたが、正直言って「自己主張系」だよなぁと。
もちろん、「意味のない方」の自己主張系ブログになってしまっているのが、現状だと自己分析しております。
ただ、それでもあれこれ書いている内に、「文章力」や「記事の構成の仕方」は少なからず上達していくものだなぁと感じていて、「全部が無駄」になるわけではないなと、まぁそう思いたいだけなのかもしれませんが。
自分が「本当にやりたいこと」はと言うと、頭の中にはあるのだけど、上手くアウトプット出来ていないもどかしさもあったりして、どうにかこうにか、「年内には形にしたいなぁ」と思っている次第であります。
気付いたこと
最後に気づいたことなんですけど、この記事ってある意味「まとめ系」のコンテンツなんですよね。
実際に自分で作ってみて思ったのは、「まとめるって難しい」ってこと。
ただまとめるだけかと思いきや、やはりある程度「抜け漏れのない」形には仕上げたいわけだし、「参考サイトの紹介もしたい」わけなんだけど、いざ系統ごとにサイトを紹介しようと思っても、「あれ?普段どんなサイト見てたっけ?」ってなことになって、正直、「見たことないサイト」すら載せちゃってたりして(出会い系)。
さらに言うと、若干「なめていた」ところもあって(おい)、途中から「コンセプトの曖昧さ」があだとなり、最初に書き始めた文章と、後半の文章とで、明らかに「前提条件が変わって」しまっていたりする始末でした。
多少修正しましたが、単に「自己主張」しているだけではなく、「誰かに」見てもらうことを「リアルに」追求すると、「途端に」難しくなると、そのように感じました。
ある意味、「まとめ」を作るのも、「ゼロからの生産」には違いないんだなぁと、「前向きな気づき」を得たところで、終わりにしたいと思います。(もう朝の5時前じゃん)